2019年10月25日に HURT RECORD は10周年を迎えました!
10th Anniversary2019.10.25
10月25日に HURT RECORD は10周年を迎えました!
おかげ様で 2019年10月25日に HURT REDORD は10周年を迎えることができました。これを記念いたしまして、10年に一回だからこそできるようなキャンペーン等を実施いたします。この一年間を10周年イヤーとして、一緒に楽しんでもらえたら幸いです!
▽ 第六弾:ハーフアニバーサリー対談 L-side × R-side
Interviewハーフアニバーサリー対談 L-side × R-side
第六弾:ハーフアニバーサリー対談 L-side × R-side
10 周年イヤーのハーフアニバーサリーを記念して、対談インタビューを行いました。2009 年のサイトオープン当時から BGM をリリースしている、L-side と R-side の二人と10年間を振り返っていきます。
——昨年2019年10月25日に、著作権フリーBGM配布サイトHURT RECORDは10年を迎えました。
L-side ありがとうございます。
R-side ありがとうございます。
――今回の対談は、10周年イヤーのハーフアニバーサリーを記念した企画です。この10年間、いろんなことがありました。まずは振り返ってみてどうですか?
L-side よくここまで続いたなと思います。10年ってなかなかな時間ですよ。
R-side 大きくなりました。
――毎月欠かさず新作のオリジナルBGMのリリースを続けてきて、この10年間でBGMのテーマ数は100を超えました。楽曲数に至っては1725曲、効果音も合わせると2196曲(2020年1月当時)になりました。
R-side 最初はクリエイター二人だけのスタートで、月にそれぞれ一曲ずつのリリースでしたが、徐々に他のクリエイターも増えていきました。そのおかげでここまで曲が増えたと思います。
――参加クリエイターも100人を超えました。
L-side 友達100人もいませんからね。
R-side 10年掛けても難しいですね。しかも音のクリエイションができる人が100人ですからね。自分を含めて奇特な人たちです。
L-side 奇跡的な集まりだと思います。
――そうですね。クリエイターそれぞれに目を向けてみると、年齢も様々で、そのキャリアもまた様々です。
R-side HURT RECORDの中でのキャリアも様々ですよね。今回、10年を振り返る対談っていう形でお話してますけど、我々の活動っていう意味では、実は13年なんですよね。
L-side もう誰も覚えてないとは思うんですが、Podcastで「作曲講座」を3年やってたんですよ。
R-side 毎週だったり隔週だったりで音楽(作曲)の話をしていました。パソコンで音楽を作るということが、比較的簡単に出来るようになってきていて。手軽に作れるようになってきたからこそ、そこで困ってる人の手助けになればと。
L-side 当初は会話だけで作曲講座をやっていたのですが、リクエストに応える形で作曲実況を始めることになりました。そこで出来た音源をどうしようということで、出来たのがHURT RECORDです。
R-side 持ち時間15分で1曲作ってましたからね。Podcastのリスナー(受講生)からテーマを募ったりもしてました。
(※ 編集注 テーマ「発車メロディ」はラマさんから、「オルゴール」はそら豆さんからリクエストをいただきました)
L-side 音源をそのまま置くのも何なので、たくさんの人に使ってもらえるものにしようと思いました。 著作権フリーで、無料で使えるという形で。 そういう時代なのかなと。
R-side 普通に置いても聞いてもらえるかどうかわからないですしね。
――作曲講座は程なくその役目を終えまして、活動のスタンスが楽曲配信のHURT RECORDへと移りました。
R-side やっぱり音がいるんですよ。音が。
L-side 話してても伝わらないですからね。
――10年前は今ほど音楽の著作権についての意識も高くなかったように思います。なぜ著作権フリーの音源にしようと思ったんですか?
L-side 時代が求めてたんですね。
R-side 当時はどちらかというと聞く側の著作権問題が多かった気もします。
L-side 動画を簡単に撮れるようになってきて、音楽を必要としている人が増えてきました。聞くだけじゃなくて使う人が増えたということです。
――その最たるがYouTubeですね。
R-side 自分が作った音楽を使ってもらえてるところがすぐ見れるっていうのもすごいですよね。スピード感というか。それまでなら作ったものを渡して、数日経ってから会場に足を運んで確認しに行かないといけなかった訳ですから。その反応というか。
L-side 音楽を作りたい人(使ってほしい人)と音楽を使いたい人が、繋がる場を作りたかったんですよ。
――流石です。
R-side 作曲講座時代からの理念として、音楽を作る人の力になりたいという気持ちがあって。活動の場を提供したい、共にしたい。サウンドクリエイターの募集を開始したのも、そういった経緯があってですね。
――オルトリズム・サウンドワークスのサイトには、アーティストの活動を支援するためのプロジェクト、その第一弾としてHURT RECORDとなってます。
R-side 活動支援とかプロジェクトとか大仰な言葉にはなってますけど、土台としてはシンプルなもので、何かを作るということが好きで、その作る人たちも好きなんですよ。で、そのバリエーションとして、作ることの楽しさを伝えたい、共に活動したいっていう場面もあれば、作られたものってこんなに凄いんだよ、作った人はこんなに凄いんだよって伝えたい場面もあって…というか。
――作り手への支援という意味では、動画フェスという企画もありましたね。タイミングとしては3周年と4周年の中間くらいです。「Discovery Nippon」をテーマにした動画コンテストで、2013年に開催しました。
R-side フリーBGMを配布している他サイトにも声をかけて協力してもらいました。
――参加条件が、それらのサイトのフリーBGMの使用となったのは、音楽著作権への意識を高めてもらいたいという狙いもありました。あと、審査員もお願いしましたね。
L-side HURT RECORDからはクリエイター代表審査員として、ちかさんに参加してもらいました。
――ユーザー代表審査員として、はじめしゃちょーにもお願いしましたね。
R-side よくお願いできましたね。
L-side 当時からもうすごかったんですけど。
――当時のHURT RECORDユーザーの中でも、使用回数が1番多かったということもあり打診したのですが、気さくに引き受けてくださいました。関係者の皆様、その節はご協力ありがとうございました。
L-side YouTubeという音楽を使ってくれる場を最初に意識しだしたのはこの頃です。今ではそういった人たちがたくさんいるのは皆さんも御存知だと思います。
――YouTubeで利用されている作品の一部はHURT RECORDのYouTubeチャンネルの再生リストに登録していますが、累計で20000作品を超えました。
R-side 本当にありがたい話です。
L-side オープニングとかエンディングとか、固定でずっと使ってもらえたりするのはうれしいですね。
R-side 役割を与えて繰り返し使うっていうのは本当に効果的ですね。見る人も反応してくれるし、上手なやり方だなと思います。
――使ってくれる人が増えていく過程で、そのニーズも様々なものになっていってます。既存の枠組みで提供できないようなケースでは、制作依頼という形でリクエストに応えるような受け皿もできました。
R-side 有償のやつですね。
L-side 様々なクリエイターとマッチングできる機会が増えるのは良いことだと思いますし、そういったチャンスはあるべきだと思います
――TVドラマ用のBGMだったり、自治体や商業施設でのイベント用BGMや、Webを主としたPV用BGMなど、多岐に渡ってます。
R-side こういうのもたくさん増えるとモチベになりますしね。
L-side HURT RECORDという集団のブランドが、もっともっと信頼されると嬉しいです。
――また一方で、ニーズとは一歩離れた所で、音楽の表現を模索するような企画もありました。9周年でやった「幻想時代劇 さかやきかさらか」のような仮想サウンドトラック企画がそうですね。
(※ 編集注 事前に準備した物語設定とイメージイラストを元に、サウンドクエリエイター達がそれぞれの想定するシーンに対してBGMを制作。そして集まったBGMを仮想的なサウンドトラックとして、並び順を決めながら話の大まかな流れを作り、最後に1篇の物語として文章を構築。という少々特殊な過程を経て、音楽付きの作品世界を表現しました。現在、BGMはテーマ「時代劇」としても配信中。)
R-side 小説のやつですね。悪い奴の感じの音楽を作った気がします。和モノにちょっとデジタルな感じのやつを。
L-side その時はロックをベースにしましたね。時代劇っぽい音を入れつつ。
――作品世界を楽しみながら、音楽を楽しんでもらう形になってます。特設ページになっているので、未見(未聴)の方は是非。
L-side そういえば、その時HURT RECORD用では久しぶりに作りましたね。その前が8周年の時だったので。
――そこにも触れなければですね。いつ作っても良いと言いますか、原則として自主的な参加ですもんね。サウンドクリエイターの皆さんは、常日頃から意思を持って、ここで活動されてますし、それはとても奇跡的な集まりなんだということは、声を大にして言いたい所です。
R-side そこはHURT RECORDのアツい所ですよね。
L-side 間違いないです。
R-side 想いが繋がって10年駆け抜けてきたっていうのはやっぱりアツいですよ。
――まだまだ語り尽くせない部分もございますがそろそろお時間です。最後に一言ずつお願いします。
L-side この先にあるであろう出会いと創作を楽しみに続けていきたいと思います。本日はありがとうございました。
R-side 次あるとしたら10年後ですかね。みんなが元気でいてくれたらそれでいいです。ありがとうございました。
――ありがとうございました。 今後ともHURT RECORDをよろしくお願い致します。
MessageHURT RECORD 代表
付記
最後までお読みいただきありがとうございます。
上記の対談は1月に行われたものですが、昨今の目まぐるしく変わっていく情勢を鑑みまして、皆様にメッセージをお届けしたく、こういった付記という形をとらせていただきました。
この度、HURT RECORDは10周年を迎え、また加えてハーフアニバーサリーも無事迎えることができました。これまでサービスをご利用いただきました皆様、弊サイトに興味を持って支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
10周年といえば本来はめでたい尽くしではあるのですが、次の10年というものを考えた時に、これはとても難しいものになるのではないかという話を内々でもしてきました。そして、いざ昨今のような情勢に直面してみると、これはもう本当にわからないなと、わからないことだらけだなと痛感しています。
いろんな方と話してみると、こういった状況にナーバスになってる方もいれば、新たに活路を見い出そうとする方もいました。どちらの心情にも共感できる所ではあります。少し大げさな表現になるかもしれませんが、これまでと同じやり方が通用しない様な、常識が一変していく様な感じもしています。失ったものは戻ってこないし、似たような環境に戻れたとしても、それはまた似て非なるものなのだと思っています。
ただ、一つ思う所は、先行きが見えない不安というのは、何も今に始まった訳ではないということです。今までの10年だって決して順風満帆ばかりではなかったし、常に確信めいたものを抱えて歩んできたわけでもありません。その時その時で邁進していただけです。
様々な事態を想定すれば、いきなりサイトに繋がらなくなるかもしれないし、メールも音信不通になってしまうかもしれません。そうした場合の処置についても備えておかなければと思っております。それが、天災が切っ掛けになるのか、経済的な状況によるものなのか、今後懸念されるであろうネットインフラによる問題なのかは、誰にもわかりません。どういった変遷や結末を辿るにしても、ただただ我々は出来ることをやっていこうというだけです。
こういった情勢であっても、音楽を使って欲しいという一心で、サウンドクエリエイターの皆さんは、貴重な時間を割いて本気で良い音楽を作ってくれています。また、我々スタッフも皆様が本気で好きになれるような音楽をお届けしたいと思っています。いつ何がどうなるかわかりませんが、『ここ』でしか見つからない素敵なものはたくさんありますので、引き続きHURT RECORDをよろしくお願いいたします。
HURT RECORD 代表 箱崎
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