フリーBGM(無料音源) Vol.137「レトロ」

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フリーBGM(無料音源) PXL-137
失われた華

お聴きいただきありがとうございます。

昭和と平成をまたぐバブル期の都心を主要テーマとして扱い、
当時ブームとなった某ディスコ(ダンスホール)がコンセプトとして掲げていた
「華と錯覚」をひとつの足がかりとして、
栄耀栄華の節々に見え隠れする忙しなさと危うさの表現を試みました。

楽器の構成は当時流行していたキャバレー(お酒を楽しむお店)
の生演奏をイメージし、ほんのりとジャズの風味を持たせています。


この時代、迫り来る暗雲を迎え撃たんとばかりに街中を輝かせ、
人々は生きた24時間を日々謳歌していたといいます。

未曾有の好景気はさながら別世界のように
夢や幻かとみまがう異様な雰囲気を醸しだし、
こうした空気をなじみとする人々もまた特有の佇まいを纏うようになりました。

酸いも甘いも彩り深く、明日への希望が当然のように抱かれていたと聞きます。
こうした話に耳を寄せていると、バブル期の象徴は艶やかな街景色などではなく、
街を闊歩する人々の表情にあるとの着想に至りました。

この時代は土地神話という言葉が生まれましたが、
社会への信頼が偲ばれる人々の笑顔そのものが神話に値するとの感触が抱かれ、
当時を知る方々が「昔は良かった」と口を揃えるのも
街角に映える明るい表情を懐かしんでのことではないかと、
ささやかにつのる望郷の念に駆りたてられる情意があります。

後世からは経済的事情を背景に危うさばかりが取りあげられ
崩れゆく結末ありきの印象ばかりが表に出される昨今でありますが、
当時の写真などからうかがえる人々の面持ちを頼りに思いをめぐらすと、
崩壊すらも楽しめてしまうほどの気概や度胸、パワフルさを感じられます。

その後経済は低迷の一途をたどりますが、
時代に置き忘れてしまったものはこうした情熱にこそあり、
そこにあった心の温度は決して錯覚などではないのだと、
失われてしまった人間の華が返り咲くときを待つばかりです。


漠然と80年代の好景気をイメージの主軸としていますが、
歓楽街やネオン街、パーティー会場や豪華列車といった周辺施設など、
副軸として親和性の高いものを取り入れています。

最後に、これらの連想としてふとコインが思い浮かびましたので、
それらしい音を入れて「華と錯覚」をあらわしました。

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Sound Creator Infoサウンドクリエイター情報

アーティスト紹介:ぴくせる
ぴくせる

得意ジャンル:クラシック・オーケストラ調
心掛けてる事:若い音を添えること

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